第4話 「ここも、オレの場所(笑)」

家猫修行中のチャッピー。

夜は相変わらず家の中を巡回し、私たちを寝不足にしていましたが(笑)、昼間は少しずつ、この家での過ごし方を覚えていきました。

というより――

家の中の気になる場所を、片っ端から確認していたようです(笑)。

まずは、キャットタワー。

今までクロが使っていた場所にも、いつの間にかチャッピーがいます。

上に乗ってみたり、途中でくつろいでみたり。

「そこ、クロの場所なんだけどなぁ(笑)」

もちろん、そんなことは気にしません。

「ここも、オレの場所。」

そんな顔をして、すっかりくつろいでいます。

そしてベッド。

ちょっと小さくない?と思うようなところにも、ぎゅうぎゅうになって入ります(笑)。

大きな体を無理やり収めて、

「入れたから問題なし。」

……いや、はみ出てるけど(笑)。

トイレもそうでした。

家の中には、クロがずっと使ってきたものがあります。

チャッピー用も用意してあるのに、なぜかクロのものが気になる。

「そっちも使ってみるか」

とでも思ったのでしょうか(笑)。

クロの生活を見ながら、ひとつずつ試しているようにも見えました。

そして、ついには――

マグカップ(笑)。

クロは時々、マグカップから水を飲みます。

それを見ていたチャッピー。

気がつけば、

チャッピーまで顔を突っ込んで飲んでいました(笑)。

「それも真似するの?」

クロがやっていることは、とりあえず自分もやってみる。

キャットタワーも。

ベッドも。

トイレも。

マグカップも。

こうして並べてみると……

だんだんクロの暮らしを丸ごと真似しているようです(笑)。

もちろん、チャッピーが得意だったこともあります。

それは――

甘えること。

これだけは、クロを真似する必要がありません(笑)。

母のそばへ行ってゴロン。

撫でてもらえば、うれしそうに体を預けます。

外で暮らしていたころには見たことのなかったような、無防備な姿でした。

最初のころは、家の中を落ち着かず歩き回っていたチャッピー。

それがいつの間にか、

「ここで寝よう」

「ここで水を飲もう」

「ここで甘えよう」

そんな場所が、ひとつ、またひとつと増えていきました。

もしかするとチャッピーは、クロを見ながら、

「家の中って、こうやって暮らすのか」

と覚えていたのかもしれません。

そうして少しずつ、この家はチャッピーにとっても、

「帰りたい外」ではなく、「自分のいる場所」になっていったのだと思います。

そしていつの間にか――

クロの隣も、チャッピーの居場所になっていました。

🐾