第2話「家猫修行、はじまる」

家猫修行、はじまる

1月29日。

病院から帰ってきた茶タブーは、
この日から正式に、わが家の猫になりました。

名前も「茶タブー」から「チャッピー」へ。

私たちにとっては、

「今日からうちの子だね」

という、うれしい日でした。

でも――

たぶんチャッピーは、そんな話は聞いていなかったと思います(笑)。

長いあいだ外で自由に暮らしてきたチャッピー。

突然、家の中だけで暮らすことになったうえに、
首には大きなエリザベスカラー。

もともと体の大きなチャッピーがこれをつけると、

さらに大きい(笑)。

その大きな体で、家の中を
あっちへウロウロ、こっちへウロウロ。

カラーが家具にぶつかってもお構いなし。

「ここはどこだ」

「外にはどうやって出るんだ」

そんなことを考えていたのかもしれません。

📹 そのころのチャッピーがこちら(笑)

 

ところが。

そんなチャッピーが、意外なほど早く覚えたこともありました。

甘えることです(笑)。

母が横になっていると、
いつの間にかそばへやってきて、ぴったり。

ついこの前まで外を歩き回っていた猫とは思えません。

外には出たい。

でも、人のそばにはいたい。

このころからもう、
チャッピーらしさ全開でした。

📹 母に甘えるチャッピーはこちら

そして、もちろん先住猫のクロもいます。

突然やってきた、
大きな茶トラのおじさん(笑)。

クロにしてみれば、

「……このひと、ずっといるの?」

だったかもしれません。

ある日、ベランダに外猫がやってきました。

するとクロとチャッピーが、
かわるがわる窓のところへ行って外を確認。

チャッピーはまだエリザベスカラー姿です。

外猫だったチャッピーが家の中にいて、
クロと一緒に、外から来た猫を見ている。

今見ると、なんだか不思議な光景です。

📹 クロとチャッピーの様子はこちら

少しずつだけれど、

「このまま家猫になっていくのかな」

そんなふうに思い始めていました。

ところが。

そんなに簡単な男ではありませんでした(笑)。

傷もよくなり、
エリザベスカラーも外れたころ。

2月7日。

チャッピーの中に眠っていた、

元・外猫の魂が爆発します(笑)。

外へ出たい。

どうしても出たい。

そして――

段ボール破壊。(笑)

📹 そのときのチャッピーがこちら(笑)

せっせ、せっせと壊すチャッピー。

止める気配はありません(笑)。

家猫になったからといって、
昨日までの暮らしをすぐ忘れられるわけではありません。

外には、チャッピーが長いあいだ歩いてきた世界がありました。

私たちは、もう外へ出したくない。

でもチャッピーは、外へ出たい。

このころは、そんな毎日の繰り返しでした。

それでも少しずつ、

ごはんを食べて、
眠って、
母に甘えて、
クロと一緒に過ごして。

家の中に、チャッピーの居場所が増えていきました。

1月29日。

私たちはチャッピーを
「うちの猫」にしました。

でもチャッピーが本当にこの暮らしに慣れていくまでには、
もう少し時間が必要だったようです。

こうして――

元地域猫・茶タブーの、

家猫修行が始まりました(笑)。

🐾