家猫になったチャッピー。
外へ出たくてダンボールを破壊したり、家の中をウロウロしたり。
まだまだ「家猫修行」は続いていました。
ところが――
人に甘えることだけは、どうやら修行の必要がなかったようです(笑)。
クロをかまっていると、
「オレもいるぞ」
と言わんばかりに、すぐに割り込んでくる。
クロを撫でていたはずなのに、気がつくと目の前にいるのはチャッピー。
「あれ? クロは?(笑)」
そんなこともしょっちゅうでした。
クロのほうも、大きな茶トラが気になるようで、チャッピーにちょっかいを出したり、遊びに誘ったり。
少しずつ、ふたりの距離も近くなっていきました。
そしてチャッピーは、クロのお気に入りのベッドにも早速入ります。
「そこ、クロのなんだけど……」
そんなことは、もちろん気にしません(笑)。
昼間のチャッピーは、本当に甘えん坊でした。
人のそばでゴロン。
撫でてもらってゴロゴロ。
そのうち安心しきって眠ってしまいます。
そして――
グォ~~……。
豪快ないびき(笑)。
📹 チャッピーの豪快ないびきはこちら(笑)
ところが。
そんな平和なチャッピーは、昼間限定でした(笑)。
夜、布団に入るたびに思いました。
「今夜こそ、寝てくれるかなぁ……」
ほとんど祈るような気持ちです。
ところが、しばらくすると――
「がおおお~~ん!」
始まりました。
チャッピー、夜の徘徊です(笑)。
一つの部屋を見て回り、また次の部屋へ。
家中という家中を巡回しては、また戻ってくる。
それを夜中じゅう繰り返します。
たまに起きて撫でてみても、興奮しているのでほとんど効果なし。
「チャッピー、一緒に寝よう~」
布団の上に乗せてみても――
数秒で降りる(笑)。
仕方なく隣の部屋に入れてみたこともありました。
すると、
ガリガリガリ……!
ベリベリベリ……!
ドアを引っかき、カーペットはぐしゃぐしゃ。
チャッピーの爪は、クロよりずっと太くて硬い。
長いあいだ外で暮らしてきただけあって、なかなかの迫力です。
「これ……ドア壊れるんじゃない?💦」
結局、開放(笑)。
もう私たちにできることは、チャッピーが疲れるのを待つことだけでした。
ところが、これがなかなか疲れない(笑)。
夜中じゅう歩いて、鳴いて、また歩く。
そして朝方になって、ようやく静かになる。
そのころ――
クロはベッドで普通に寝ていました(笑)。
実は私たちには、ひとつ大きな誤算がありました。
それは――
クロが、あまりにも手のかからない猫だったこと(笑)。
クロも元は外で暮らしていた猫です。
ところが家に入ってからは、トイレも、ごはんも、夜の過ごし方も、ほとんど困ることがありませんでした。
あまりにも自然に家猫になったので、
「猫って、こんなにすんなり家の暮らしに慣れるんだねぇ」
と思っていたくらいです。
ところがチャッピーは違いました(笑)。
夜になれば鳴く。
歩く。
外へ出たがる。
閉じ込めれば、ガリガリ、ベリベリ。
そこで初めて思ったのです。
「……これが、ほんとの猫だよね(笑)」
いや、クロも猫なんですけど(笑)。
そんな夜が、一か月ほど続いたと思います。
チャッピーは体の事情で去勢することができませんでした。
それも少し関係していたのかもしれません。
でも、長いあいだ外で暮らしてきたチャッピーです。
急に、
「今日から夜も家の中ね」
と言われても、そう簡単にはいかなかったのでしょう。
今となっては笑い話ですが、あのころは本当に寝不足でした。
家猫になる練習をしていたチャッピー。
でも今振り返ると――
修行していたのは、チャッピーだけではありませんでした。
鳴いても、歩き回っても、ドアをガリガリされても。
「この子はもう外には出さない」
そう決めた私たちもまた、
チャッピーと暮らすための修行中だったのだと思います。
……その横でクロだけは、いつも通り寝ていましたけど(笑)。
🐾