私は、もともと猫派です。
千葉で写真館をやっていた頃、
「ペットフォト」はとても人気がありました。
撮影に来るのは、8割くらいがワンコ。
もちろんワンコもかわいい。
でも私は、猫のあのツンデレな感じがたまらなく好きでした。
猫の撮影は、まず撮影から始まりません。
スタジオの点検から始まります(笑)。
初めての場所に入ると、
フンフン……。
スタジオの隅から隅まで歩いて、
あっちをフンフン。
こっちをフンフン。
こちらが、
「そろそろ撮影しませんか?」
と思っていても関係ありません(笑)。
自分が納得するまで、撮らせてくれない。
そしてようやく点検が終わると、
「じゃあ、しょうがないから撮らせてやるか」
みたいな顔をする(笑)。
それがまた、かわいい。
不思議と猫たちは、スタジオで粗相をすることもほとんどありませんでした。
ワンコはというと――。
新しい場所へ来ると、
まず自分の権利を主張したくなるらしい(笑)。
マナーベルトをしているので大丈夫なのですが、飼い主さんはいつもハラハラ。
それも含めて、みんなかわいかった。
でもやっぱり私は猫が好きでした。
猫って、やわらかい。
抱っこしたり、撫でたりしているだけで、なんだか幸せになる。
だから白老へ引っ越して、一軒家で暮らすことになったとき、
真っ先に思ったことがあります。
猫が飼える!!
仕事もしていない。
時間もある。
ずっとできなかったことを、今ならできる。
思いっきり猫と暮らしたい。
白老へ来たらやりたかったこと。
私の中では、それが一番だったかもしれません。
しかも、この辺りには地域猫と呼ばれる猫たちがたくさんいました。
わが家のベランダにも、いろんな猫が遊びに来るようになりました。
でも――。
猫との出会いにも、やっぱり縁があるんですよね。
クロより前に、
わが家へ毎日のようにご飯を食べに来ていた猫がいました。
それが、この子です。

この子も最初は、もちろん外でご飯を食べていました。
でも毎日来るうちに、少しずつ家の中でも食べるようになりました。
これ、みんな同じなんです(笑)。
最初は、
体の半分だけ家の中。
半分は外(笑)。
いつでも逃げられるようにしているんでしょうね。
それがだんだん、
私が見ないようにして少し中へご飯を置いておくと、
そろり……。
そろり……。
キョロキョロしながら入ってくる。
そして食べる(笑)。
それを繰り返しているうちに、普通に家の中まで入ってくるようになります。
とはいっても、
逃げるときはものすごく速い(笑)。
この子も、ある日かなり奥まで入ってきました。
「これは、いけるかも」
そう思った私は、
そっとドアを閉めてみました。
すると――。
ぎゃーーーー!!
出してーーー!!
……とは言っていないと思いますが(笑)、
もう、この世の終わりみたいな大騒ぎ。
鳴く。
鳴く。
とにかく鳴く。
「わかった、わかった💦」
結局、私のほうが根負けして、ドアを開けました。
すると飛び出していって――。
それから、この子は来なくなりました。
「ああ……失敗したな」
と思いました。
もう少し待てばよかった。
この子には、この子のタイミングがあったんですよね。
猫を飼いたくて仕方がなかった私と、
まだ家の中で暮らすつもりなんてなかった、この子。
ちょっとだけ、タイミングが合わなかった。
でも、この辺りにはまだまだ猫たちがいました。
そしてしばらくすると――。
今度は二匹の猫が、わが家へやって来るようになりました。
一匹は、黒猫。
もう一匹は……
ずっと私は「三毛猫」だと思っていた猫(笑)。
この二匹との出会いが、
私の「猫と暮らしたい」という夢を、本当に叶えてくれることになります。
ただし――。
三毛猫だと思っていた件については、後ほど(笑)。