第75話「骨までチャッピー」

9月14日。

朝9時。

チャッピーを連れて、
登別の「ペット浄葬苑」へ向かいました。

昨日まで家の中にいたチャッピーを、
今日は見送る日です。

着くと、若い女性の方が迎えてくれました。

きちんとお経が流れて、
私たちもお焼香をしました。

ちゃんとしたお葬式でした。

そして、最後のお別れ。

チャッピーの姿を見ながら、

ああ……。

この体が、なくなってしまうんだ。

それが、やっぱり悲しい。

人も猫も同じなんだな。

でも私は、
魂はまだそばにいるような気がしていました。

「だって、感じるもん。チャッピー」

そう心の中で話しかけて、

「お別れです」

チャッピーを見送りました。

火葬には、1時間ほどかかるとのこと。

待っている間、
慰霊塔を見せてもらいました。

そこには、たくさんのペットたちの写真や名前がありました。

いつでも会いに来られるそうです。

私たちは、チャッピーもここで
永代供養をお願いすることにしました。

そして、しばらくして――

チャッピーのお骨と対面する時間になりました。

骨壺が用意され、
チャッピーのお骨が運ばれてきました。

すると、担当の方がひと言。

「すごい、しっかりした骨格ですね」

えっ。

見ると――

ほんとだ。

あれだけ痩せて、
最後は小さくなっていたチャッピーなのに、

骨は、しっかり残っていました。

大腿骨も大きい。

腰の骨も大きい。

そして、顔の骨を見たとき――

あっ。

この頬骨。

チャッピーだ(笑)。

病気だったのに、
骨はほとんど崩れることなく残っていました。

思わず、

「骨太!!」

母と二人で笑ってしまいました。

「骨までボス猫だね、チャッピー」

すると、どこからか――

「そうじゃろ、そうじゃろ」

そんな声が聞こえてきそうです(笑)。

母と二人で、
ひとつずつ、お骨を拾いました。

残っているものは、全部。

ひとつ残らず、骨壺へ。

ところが――

入れても、

入れても、

まだある(笑)。

最後には、

骨壺、ぎりぎり。

さすが、大柄だったチャッピーです。

最後の最後まで、

チャッピーはチャッピーでした(笑)。

こうして、
私たちはチャッピーのお骨を全部納め、

お礼を言って、
ペット浄葬苑をあとにしました。

帰りの車の中。

しばらく、二人とも黙っていました。

そして――

どちらからだったか、ぽつり。

「……いい商売だよね」

「ほんとに」

 

最後は、やっぱり母と娘。

チャッピーをちゃんと見送って、
私たちは家へ帰りました。

🐾