第26話「獲物が消えた!(笑)」

まだチャッピーが、外で暮らしていたころの話です。

そのころのチャッピーは、
毎日のようにわが家へ遊びに来ていました。

ある日、母が家の前の空き地にいるチャッピーを見つけました。

「チャッピーいるよ!」

見るとチャッピー、
何かを夢中になって追いかけています。

何かを上へ放り投げては、じゃれる。

そしてまた、

ポーン!

「何してるんだろうね?」

窓を開けて、

「チャッピー!」

と呼んでみました。

するとチャッピー、こちらに気づいて――

ダダダダダッ!

ものすごい勢いで、こっちへ走ってきます(笑)。

「チャッピー、走ってきたよ!
かわいいね~~」

家までやって来ると、いつものように、

「なお~~ん」

はいはい。
おやつね(笑)。

いつものようにおやつをもらい、
夢中になって食べ始めたチャッピー。

ところがその途中――

はっ!!

チャッピーが突然、顔を上げました。

そして、

ダダダダダッ!!

今度は来た道を、ものすごい勢いで戻っていきます。

さっき遊んでいた場所へ戻ったチャッピー。

ところが――

ない。

「あれ?」

右を見て。

左を見て。

また右を見て。

キョロキョロ、キョロキョロ。

「たしかここにあったはずにゃ!!」

チャッピー、しばらく一生懸命探していました(笑)。

でも――

あるわけありません。

実は私たち、見ていたんです。

チャッピーがこちらへ走ってきた、その直後。

空から黒いものが――

カラスです!

カラスはサッと舞い降りると、
チャッピーが遊んでいた獲物をくわえ、

あっという間に飛び去っていきました。

どうやらチャッピーが遊んでいたのは、
ネズミだったようです。

おやつにつられて、
大事な獲物を置いてきてしまったチャッピー。

そして戻ってみたら――

ない(笑)。

チャッピーには、
何が起きたのかわかりません。

でも私たちは知っています。

犯人はカラスです(笑)。

「チャッピー、ごめんね~~💦」

私たちが呼ばなかったら、
盗られなかったかもしれないね(笑)。

あのときのチャッピー、
きっとこんな顔だったんだろうなぁ……。