まだチャッピーが、外で暮らしていたころの話です。
そのころのチャッピーは、
毎日のようにわが家へ遊びに来ていました。
ある日、母が家の前の空き地にいるチャッピーを見つけました。
「チャッピーいるよ!」
見るとチャッピー、
何かを夢中になって追いかけています。
何かを上へ放り投げては、じゃれる。
そしてまた、
ポーン!
「何してるんだろうね?」
窓を開けて、
「チャッピー!」
と呼んでみました。
するとチャッピー、こちらに気づいて――
ダダダダダッ!
ものすごい勢いで、こっちへ走ってきます(笑)。
「チャッピー、走ってきたよ!
かわいいね~~」
家までやって来ると、いつものように、
「なお~~ん」
はいはい。
おやつね(笑)。
いつものようにおやつをもらい、
夢中になって食べ始めたチャッピー。
ところがその途中――
はっ!!
チャッピーが突然、顔を上げました。
そして、
ダダダダダッ!!
今度は来た道を、ものすごい勢いで戻っていきます。
さっき遊んでいた場所へ戻ったチャッピー。
ところが――
ない。
「あれ?」
右を見て。
左を見て。
また右を見て。
キョロキョロ、キョロキョロ。
「たしかここにあったはずにゃ!!」
チャッピー、しばらく一生懸命探していました(笑)。
でも――
あるわけありません。
実は私たち、見ていたんです。
チャッピーがこちらへ走ってきた、その直後。
空から黒いものが――
カラスです!
カラスはサッと舞い降りると、
チャッピーが遊んでいた獲物をくわえ、
あっという間に飛び去っていきました。
どうやらチャッピーが遊んでいたのは、
ネズミだったようです。
おやつにつられて、
大事な獲物を置いてきてしまったチャッピー。
そして戻ってみたら――
ない(笑)。
チャッピーには、
何が起きたのかわかりません。
でも私たちは知っています。
犯人はカラスです(笑)。
「チャッピー、ごめんね~~💦」
私たちが呼ばなかったら、
盗られなかったかもしれないね(笑)。
あのときのチャッピー、
きっとこんな顔だったんだろうなぁ……。