「またきてね~」創業100年を超える小さな和菓子屋さん

昨日、安平町へ行った帰り道。

久しぶりに、寄りたいお店がありました。

佐藤菓子舗さん。

以前テレビで紹介されているのを見て、一度立ち寄ってから、すっかり気になっているお店です。

創業100年を超える、昔ながらの小さな和菓子屋さん。

 

お店に入ると、店主のおばあちゃんが、ご近所の方でしょうか。

椅子に座って、楽しそうにおしゃべりをしていました。

この感じが、なんともいい(笑)。

ところが、立ち上がったおばあちゃんを見ると、足を引きずっています。

「どうしたの?」と聞くと、

「今朝ころんじゃって💦」

あららら……。

見るからに痛そうです。

それでも、いつものように店に立っています。

そして、そろばんを出して、

ぱちぱち、ぱちぱち。

電卓じゃない。

そろばんです(笑)。

「いや~、わたしももうだめだわ。いつまでもつか……」

そんなことを言いながら、また、ぱちぱち。

そして、ぽつり。

「あととりもいないしさぁ」

お菓子作りは、娘さんも手伝ってくれているそうです。

でも、この先、お店を誰が継いでいくのか。

創業100年を超えるお店でも、やっぱり後継者の問題があるんだなぁ……。

北海道で暮らしていると、こういう話を耳にすることがよくあります。

町から離れれば離れるほど、長く続いてきたお店や仕事を、次の世代へつないでいくことの難しさを感じます。

そして、この言葉を聞いて、私は少し昔のことを思い出しました。

私も白老へ移住するとき、長年続けてきた写真館を、誰に託すのかずいぶん悩みました。

M&Aも考えて、商工会議所へ相談に行ったこともあります。

でも、いざとなると、まったく知らない写真家に渡すよりも、技術はこれからでも、

「この人なら」

と思える人に託すほうが、私にはずっとよかった。

お店を続けること。

そして、それを誰かに渡していくこと。

時代が変わっていく中で、長く続いてきたものを次へつなぐというのは、簡単なことではないのかもしれません。

……なんて、ちょっとしみじみ考えている私の目の前で、

おばあちゃんは今日も、そろばんをぱちぱち(笑)。

いやいや。

まだまだやる気じゃん(笑)。

ちなみに、おばあちゃんは、うちの母より10歳下。

足を痛めながらも店に立ち、お客さんとおしゃべりをして、そろばんを弾く。

このバイタリティ。

なんだか、こちらまで元気をもらいます。

そして帰り際には、北海道弁で、

「したらね~」

「またきてね~」

うん。

また来ます(笑)。

だって、ここには私のお気に入りがあるんです。

みそまんじゅう。

これが、おいしい。

皮には味噌が練り込まれていて、中には北海道小豆のこしあん。

甘じょっぱくて、くせになる味。

しかも、一口でぱくっと食べられるくらいの大きさです。

ひとつ食べる。

……もうひとつ。

……あとひとつ。

気づけば5個くらい、一気に食べられそう(笑)。

危険です(笑)。

このみそまんじゅう、賞味期限は一日。

そのため発送はしていないそうです。

ちょっと残念だけれど、考えてみれば、

ここへ来た人だから食べられる味。

というのも、いいのかもしれません。

また来なきゃ食べられない。

だから、また行きたくなる。

おばあちゃん。

また行くからね~。

みそまんじゅう、買いに(笑)。